炭素材料学会基礎講習会

「炭素材料の調製,特性,分析法 ―入門から応用まで―」

 炭素材料は,その発見や開発過程を経て,さまざまな科学的および技術的展開を遂げてきました。活性炭,カーボンブラック,炭素繊維などの馴染み深い材料から,ナノカーボン類に至る多彩な材料が多岐にわたる分野で用いられています。近年では,炭素材料はリチウムイオン電池や燃料電池,キャパシタなど人類の将来に関わるエネルギー・環境問題に対応することができるキーマテリアルとして,ますます多大な注目を集めています。
 本セミナーでは,炭素材料を正しく理解して応用開発をめざすための各種炭素材料とその特性,分析と調製・調整の基礎知識から応用まで学べる2日のコースを企画いたしました。炭素材料に興味をもたれる方々,かかわっている方々の知識修得・確認する場として是非ご利用ください。
 なお,どちらか1日を選び参加することもできます。
 事前質問は,10月10日(水)まで学会HPから受け付けます。質問内容によっては回答できない場合もありますので,ご了解ください。なお,質問内容に関する秘密保持はできかねますのでご注意ください。
 皆様のご参加をお待ちしております。

日 時

2018年10月18日(木)10:00~18:00
2018年10月19日(金) 9:30~17:30

場 所

日本化学会館 7階 ホール(701室)(〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5)
TEL:03-3292-6161,URL:http://www.chemistry.or.jp/access/

主 催

炭素材料学会

協 賛(予定)

日本化学会,電気化学会,応用物理学会,日本セラミックス協会,日本表面真空学会,日本吸着学会,大阪科学技術センター

定 員

100名

参加費

<2日コース>
会員(協賛学協会含)・賛助会員 50,000 円,学生会員(協賛学協会含)10,000 円,非会員 75,000 円, 学生非会員 20,000 円(消費税及びテキスト代を含む)
<1日コース>
正会員(協賛学協会含)・賛助会員 30,000 円,学生会員(協賛学協会含)5,000 円,非会員 50,000 円, 学生非会員 10,000 円(消費税及びテキスト代を含む)

申込方法

郵便振替での支払を希望される方は,学会HPから10月2日(火)までにお申し込みください。クレジットカードでの決済の場合,申込登録は,10月15日(月)まで受付可能です。

登録完了後,郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。参加費は10月10日(水)までにご納入ください(払込期日厳守)。当日の申込も会場にて受け付けております。

プログラム

<10月18日(木)>

  • 10:00~10:10
    本講習会について

    (炭素材料学会会長)尾崎純一
  • 10:10~11:40
    炭素化,黒鉛化,高温物性

    (産業技術総合研究所) 岩下哲雄
    1) 炭素化時の様相(固相、液相、気相)
    2) 黒鉛化の現象(黒鉛化による物性の変化)
    3) 2000℃超の高温物性(人造グラファイトの応用を鑑みて)
    4) 事前質問への回答
  • 11:40~12:45
    昼食
  • 12:45~14:15
    触媒とカーボン材料 ~燃料電池用触媒を中心に~

    (群馬大学)尾崎純一
    1) カーボン材料と触媒
    2) 固体高分子形燃料電池用カソード触媒
    3) 水電解用カソード触媒
    4) 塩基触媒
    5) 触媒担体としてのカーボン材料
    6) 事前質問への回答
  • 14:15~14:30
    休憩
  • 14:30~16:00
    TEM観察とEDX,EELS分析

    (信州大学)林 卓哉
    1) EDX,EELSの原理と得られる情報
    2) 炭素材料のEDXスペクトルとEELSスペクトル
    3) 事前質問への回答
  • 16:00~16:15
    休憩
  • 16:15~17:45
    リチウムイオン電池用負極材料の開発

    (TOCキャパシタ株式会社)小林直哉
    1) LIBの高エネルギー密度化への流れ
    2) ポスト黒鉛負極材料の課題
    3) Si/ソフトカーボン複合材料
    4) Sn合金材料
    5) 酸化物系材料
    6) 事前質問への回答
  • 18:00
    終了

<10月19日(金)>

  • 9:30~11:00
    キャバシタ用多孔質炭素電極材料の調製と評価方法

    (群馬大学)白石壮志
    1) 電気二重層キャパシタとは?
    2) キャパシタ電極材としての活性炭の製法と求められる特性
    3) 評価方法
    4) 評価方法を踏まえた上での研究例
    5) 事前質問への回答
  • 11:00~11:15
    休憩
  • 11:15~12:45
    CVD法による無機ナノ材料表面への炭素被覆とその応用

    (東北大学)干川康人
    1) CVD法で炭素被覆するメリットは?
    2) シリカナノ材料への炭素被覆とその応用
    3) アルミナナノ材料への炭素被覆とその応用
    4) 事前質問への回答
  • 12:45~14:00
    昼食
  • 14:00~15:30
    木材由来炭素の調製法およびその特性と応用

    (京都大学生存圏研究所)畑 俊充
    1) 木材および木質由来炭素の基礎
    2) 木質由来炭素の調製法
    3) 木質由来炭素の特性
    4) 木質由来炭素の応用
    5) 事前質問への回答
  • 15:30~15:45
    休憩
  • 15:45~17:15
    ファーネスブラックの特性と応用

    (旭カーボン株式会社)山口東吾
    1) カーボンブラックの特性
    2) 各用途におけるカーボンブラックの役割
    3) カーボンブラックの製法について
    4) 応用事例
    5) 事前質問への回答
  • 17:30
    終了

■ 参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会 基礎講習会ヘルプデスク
E-mail: tanso-koshukai[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。)
FAX: 03-5227-8632

■ 日本化学会館へのアクセス
http://www.chemistry.or.jp/access/index.html

  • JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅  御茶ノ水橋口 徒歩3分
  • 地下鉄丸の内線 「御茶ノ水」駅   出口2  徒歩4分
  • 地下鉄千代田線 「新御茶ノ水」駅  出口B1  徒歩5分